上下感覚

地図で下調べをした場所に行くときには、ほとんど迷うことがない・・・ ・・・と・・・思っていた。首都圏生活が始まるまでは・・・。 自分がどっちから来て、目的の場所はどっちにあるか、 自分の中の方位磁針で大抵何とかなると思っていたが、どうやら大きな弱点があったようだ。 それが「上下感覚」
ふと角を曲がった途端、急な下り坂だったり、上り坂だったりすると、感覚が狂う。
地図から得ている感覚はもちろん平面だ。

東京は思いのほか、急な坂が多い。
田舎だと、ちょっとした雑木林や、丘として残っているような場所も、
開発されてしまっているというせいもあるかもしれない。

街中=平地の感覚がある私は、街中の急勾配に戸惑う。
初めて渋谷のNHK放送センターに行った時も、戸惑った。
都会の人は毎日、ハイキング並みの運動量なんじゃないかとも思った。

坂が多いせいで「ビルの設定階」にも戸惑う。
道路に面した入り口からはいると、私の感覚は1階だ。
しかし、そこは4階だったり、2階だったりする。
正面玄関は坂の下の方にあって、私が入った入り口は坂の上の方だったりするのだ。

もうひとつ混乱させられるのが「鉄道」。
地上を走っているJR。地下を走っている地下鉄。
なのに、地下鉄よりJRの方が下にある駅もある。
地上を走ってきたJRから地下鉄に乗り換えるのに、なぜか階段をひたすら上がり上を目指す。

私の中の方位と上下感覚を察知する感覚は一気に狂いはじめる。

都会で暮らすには、
もっと敏感な能力を身につける必要があるだろうか、
それとも、そんな感覚を捨て、もっと鈍感になった方が楽なのだろうか。


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