いちえの「空飛ぶ声のBlog」

日々のあれこれ。

満月だからかな

ここ最近、気持ちの浮き沈み、いや、どちらかというと「沈み沈み」が激しかったのが、

今日、随分気持ちが楽になっている。

何が変わったわけではないけど、ある時こんこんと眠りはじめた「気」がちょっと覚醒してきた感覚。

これまで「そろそろ起きなければ」「早く起きなければ」と揺り起こしても、目覚めなかったのに。

そう言えば、3日ほど前、妙な夢を見た。

修行僧のような人が出てきて、私に言葉を告げた。

漢字2文字の言葉で、1文字は思い出せないけれど、もう1文字は「緩」という文字だった。

なんだろう。

これまで私は、言葉を「読んだり」「歌ったり」して音声で表現してきた。

それは、私の表現方法だし、そうすることに喜びを感じられる。

私は「声」を使った「媒体」になりたいんだと思っていた。

自分の中にある何かを伝えると言うよりは、

誰かの中にあるものを伝える「媒体」である事の方に喜びを感じる。

それは、作曲家が「曲」という形で表現したものを私という媒体を通して表現するのが「歌う事」であり、

記者が書いたニュース記事やディレクターが書いた原稿を私という媒体を通して「読んで伝える」仕事だったり、

最近では、出会った人たちの思いや取り組みを自らリポートという形に構成し伝える事だったりもした。

いずれも最終的には「音声表現」だった。

実際に、音声表現の場を広げるべく、東京へ出てきた。

そして、今もその場を探している。

今、これまでに比べ仕事量は圧倒的に少ない。

正直言って生活も苦しい。

空いている時間は、今のところたっぷりある。

他に出来る事はないかと、探してみた。

少ないながらも、音声表現の仕事をしていると、急な仕事の依頼や単発の仕事もある。

シフト勤務のアルバイトなどを始めてしまうと、他の人に迷惑をかける可能性もある。

やりたい仕事を断る必要も出てくるかも知れない。

ある程度、時間に融通をきかせられる事。

それを第一優先に探してみた。

時給換算される「アルバイト」「派遣社員」「契約社員」は、まずNG。

残るは「業務委託」だ。

これまで純粋に音声表現だけの仕事は「出演料」として頂いていたが、

取材や制作・編集を伴う仕事は「業務委託」で受けてきた。

出社義務があるにせよ無いにせよ「業務委託」で出来るのは私にとっては都合が良い形態だ。

「業務委託」に絞り、私のアンテナに引っかかってきた3つの会社に応募した。

1つは、ネット上の求人情報の会社案内原稿を書く仕事、これはライター経験無しという理由でだめたった。

もう1つも、取材をして記事を書く仕事。やはり経験者を求めていた。面接にうかがい、話を聞けば聞くほど、私は経験不足だと思い知らされたが、試しに一度、簡単な生活情報の小さな記事を一つ書いてみますかと、チャンスを与えてもらった。

その記事のために、ちょっとした取材に出かけ、資料を集め、記事を書いた。

なんだか久しぶりに充実した時間だった。

その記事が使い物になるのかどうかは、明日以降判断される。正直、かなり怖い。

そうこうしていると、ダメだった方の会社から連絡があった。

別の仕事で、VTRを見て、そこで討論されている事を記事にまとめて欲しいという事。

もちろんお引き受けした。これから取りかかる。

さらにそうこうしていると、紙媒体での「北欧道中」の出版をあきらめていた所に

オンブックを紹介してもらった。

早速、連絡を取りオンブックの方と何通かメールをやりとりした。

とても心地良いメールのやりとりで、なぜだか「ワクワク」した。

久しぶりな感覚だった。

書きっぱなしになっていた原稿を推敲し始めた。

この「ワクワク」ちょっと良い感じだ。

ワクワクにのせられて、思い立った事があり、

松山局時代から継続取材させてもらっている女性に電話をした。

ちょうど取材でお世話になったグループの方々がその方の家に集まっていた。

ああ、いいタイミングだなぁと思った。

少し「音声」で「表現」する事にこだわりすぎていたのかも知れない。

この先、どういう風に流れるんだろう。

今、縁があるのは「書く」事。

私には「書く」という技術が足りないから、今、身につけなさいと言われているのかも。

「書く」事で何か「緩」むだろうか。

「緩」ってなんだろう。

問題は解決していないけど、

なんとなく楽になってきた。

今日は、満月。中秋の名月だからかな。

月の力ってすごいな。