音楽と関わっていられること〜感謝。
音楽教員になるつもりで、まっすぐその道を進んでいた私。
それが、ちょっとしたきっかけで放送の世界に入って…、
今では、フリーアナウンサーという立場で仕事をさせて頂いているわけですが、
とてもありがたいことに、音楽に関する仕事をさせて頂くことも少なからずあります。
これは、私にとっては本当に嬉しいこと!
ところが、先日、残念な連絡がありました。
ここ数年関わってきて、毎年、楽しみにしていたとある音楽関係のお仕事があるのですが、
今年は、別の方が担当することになったと言うことでした。
それは、特に思い入れがあったお仕事なのですが、こればっかりは仕方がない。
と思いつつも、なんだか失恋したときのような、せつない気持ちでいます。
そうは言っても、音楽関係のお仕事が他にもこの先、いくつか控えています。
今日は、来月はじめに司会の仕事をさせて頂く邦楽の演奏会の練習会場に伺いました。
箏、三弦、尺八の奏でる響きの中に身を置いていると、
こうやって演奏者とは違う形で、自分の役割を持って音楽に関わらせて頂けることがありがたいという気持ちが自然にわいてきて、切ない気持ちも癒やされていきました。
演奏中に演奏者の気が集中している感じ、
曲の方向性を奏者全員で見ていく過程、
どのジャンルも共通しています。
その集中力と、気の高まり、演奏の繊細さとダイナミックさを存分に感じられるのが本番です。
自分自身が演奏していた学生の頃、中学生の合唱部の指揮をしコンクールにも出た教員時代、
キャスター、ナレーター、DJ、司会者などの立場として、コンクールや演奏会に関わっている今、
それぞれの立場で、いろんな演奏に接してきました。
地域のアマチュアグループのこぢんまりした演奏会もあれば、
吹奏楽やマーチングの全国大会のように大きなコンクールやコンテストの司会もあります。
技術はどうであれ、いい演奏会だったなと共通して感じるのは、
演奏者のその時の音楽への向かい方というか、集中力というか気というか、
言葉でうまく表せないけれど、その人と音楽が通じ合っている、通じ合おうとしている、
なんというか、その会場の空気そのものが演奏で満たされる瞬間がある演奏会です。
もちろん、いつもそんな演奏会ばかりではありませんが、
私がこの空間にいられて良かった、そう思えるのは、
客席で聞かせていただいているときよりも、
仕事として関わらせて頂いて、舞台袖でいるときの方が多い気がします。
そういう時に、私は音楽教員の道を進まなかったけれど、
こういう形で音楽に関わらせていただけるようになって、本当にありがたいと、
運命のようなものに感謝するのです。
さて、秋です。
芸術の秋です。
音楽会も多い季節。
これからどんな音楽空間にいざなわれるのか、
どんな音楽が奏でられる瞬間に立ち会っていけるのか、楽しみです。
<自分のための備忘録(これまでの主な音楽関係のお仕事)>
NHK-FM「ゆうやけジョッキー」DJ
NHK全国学校音楽コンクール 愛媛県コンクールおよび四国地区コンクール 司会
企画リポート制作 テノール 秋川雅史さん、バリトン 宮本益光さん、
インタビュー 指揮者 大友直人さん、作曲家 池辺晋一郎さん、
日本マーチングバンド・バトントワーリング 全国大会 司会
マーチング&バトンステージ全国大会 司会
全日本吹奏楽コンクール 職場・一般部門 ナレーション
オペラ愛媛定期公演 オペラガラコンサート 進行
四国二期会愛媛支部 オベラガラコンサート ナレーション
ひがしコーラス、フラウエンコール愛媛、津軽三味線由謡会、等、司会
大澤宣晃ピアノリサイタルにて「子象のババール」「ピーターと狼」語り(朗読)
歌の楽しさに目覚めたころ
そして、声楽を勉強していた頃の私