いちえの「空飛ぶ声のBlog」

日々のあれこれ。

本に呼ばれる

仕事が無くて暇だった。過去形にするのはおかしいかも。うん。今もだ。

今年4月に松山を離れ、東京(正確には神奈川)にやってきたものの、

これまでの収入源を全て失って、1から仕事を得ていかねばならなくなった。

フリーとはそう言うところが辛い。

HPを作りかえてみたり、これまでの日記をやめてブログにしたり、

日々、iBookに向い、すっかりプチ引きこもり生活を送っていた。

意外に思われるかもしれないが、2,3日家からでない事も、結構ある。

すると、自分の心や体の状態に向き合わざるを得なくなる。

これが結構しんどい。

自分の心や体に向き合いすぎて、しんどくなっている時、

一番楽な時間は本を読んでいる時間だ。

かつて大失恋したときも、癒やしてくれたのは、本だった。

かといって、そういう時ほど、どんな本でも良いわけではなく、

その時々の状態によって読みたい物が違う。

本屋に行くと、不思議とその時自分の心や体が「食べたい」本と共鳴する。

変な感覚なんだけど、すーっとその本を手に取ってしまう。

今思えば、大失恋した時、よく読んだのは三浦綾子さんの本だった。

なぜだろう。今は、全く読んでいない。

最近、妙に呼ばれるのは、どうやら田口ランディさんらしい。

欲求の赴くままに、むさぼるように読んでいる。

すると不思議な縁を感じる。

電車の中で田口さんの本を読んでいて、普段は顔を上げる事なんか滅多にないのに、

たまたま顔を上げると、たった今その本の中で話題になっていたサウナの看板が

目に飛び込んできたりする。

莫大な蔵書のある図書館で、きょろきょろしていると、

そこだけスポットライトが当たっているかのように、私に訴えかけてくる背表紙があると思えば、

田口ランディさんの本だったりする。

しかもその本は周りの分類番号とはかけ離れた番号がついていて、

「タ」行ではなく「カ」行の作家の本が並んでいる場所で、明らかに迷子になっている状態だったりもする。

こうやって書き出すと、ささいな事だし、

もちろん、私は一読者だから一方的な思いなんだけど、縁があるんだろうなと勝手に思っている。

松山にいた頃は、仕事柄もあるし、所属していた3文字の力もあって、

会いたいと思う人に、実際に会えるチャンスも多かったからかな。

でも、いつか会えるような気がする。

そんな事を考えていると、そういえば、田口ランディさんのサイトを見た事がないと思った。

で、ついさっき、検索してみたら、やはりブログがあった。

で、また些細な事何だけど、勝手に縁を感じてしまった。

スウェーデンに行っていたんだそうだ。

私は今、北欧珍道中の旅行記にちょっと振り回されて(?)いる。

その事は明日書くとして、

理由は全くわからないけど、

今、田口ランディさんの本に呼ばれてしまう自分の状態を暫く楽しんでみようと思う。

注:私は決して霊感や第六感等、持ち合わせていません。金縛りにもあった事もないです。

「呼ばれる」気がするだけです。誤解のないよう・・・。