食べても良いとき、ダメなとき
電車の中での飲食や化粧は「マナー違反」と聞く。
確かに、車両中に匂いを充満させてハンバーガーやポテトを食べていたり、
大きな鏡を取り出して、揺れる電車で器用にアイラインをひいている人をみて、
「行儀が悪いなぁ」と思う。
でも、食事をしても良い電車もある。
「駅弁」をひろげ、車窓の景色を楽しむのは鉄道の旅の楽しみの一つだろうし、
その車両の中で食事をしている人を「お行儀が悪いわっ!」なんて言う人はいないだろう。
飲食OKの電車とそうでない電車は、何が違うのだろうと考えてみた。
その1.ボックス席かどうかという違い。
車両の真ん中に向かって座っている電車は、確かに飲食はお行儀が悪いとされていると思う。
駅弁を広げるのは大抵ボックス席をイメージするし。
ただ、ボックス席もあるし真ん中に向かって座る席もあるという車両はどうなんだろう。
予讃線(JR四国)の特急はボックス席だけだから絶対OKだろうけど、
各駅停車などはOKなのかなぁ、悩むところだ。
東急には隅にちょこっとだけボックス席のある車両がある。これはダメだろうな。
羽田に向かうモノレールは?ダメなのかなぁ。
うーん、席の形状で見分けるのは難しそうだ。
その2.近距離の電車か遠距離の電車かという違い。
と、思いついたけど、そもそも地下鉄でさえも相互乗り入れですごく遠くまで走っていってしまう。
それでは判断出来そうにないなぁ。
小田急も箱根行きの特急ロマンスカーはOKだろうけど、急行や各駅の箱根行きはダメだろうしな。
近距離か遠距離かというのはボックス席かそうでないかとほとんど同じかぁ。
その3.通勤通学がメインか旅行がメインか
通勤通学の電車内はあきらかにお行儀が悪いのかも。
と、思ったけれど特急「あずさ」や「かいじ」なんかは結構、通勤に使ってる人がいそうだったな。
予讃線でも、特急に乗って通勤・通学している人も結構いたよなぁ。
これも線引きが難しい。
その4.汽車か電車か。
12歳まで私が暮らしていた高松は、「電車」というと私鉄の「コトデン」で「汽車」というと「国鉄」だった。子どもの頃は「電車」は飲み食いダメで「汽車」は飲み食いOKなものだと思っていた。
今では国鉄=JRも電化されたので「電車」になってしまったから、これは判断の基準にはならないなぁ。
(12歳からは電車も汽車も通っていない四国の端っこ南宇和郡で暮らすことになったのだけれど)
その5.車内販売があるかないか
これはいい判断基準かも。
当たり前なのかもしれないけど、なかなか思いつかなかった。
車内販売しておいて、その場で食べるのはダメ!ということはないだろう。
ただ、車内販売はないけれど、食べても良さそうな電車もあるけどなぁ。
それは、周りをきょろきょろ観察して判断するとしようかな。
うん。なんとなく解決した気がする。
地下鉄の中で喉が渇いて、ペットボトルを取り出して一口飲むのはOK?
だったら、水筒を取り出してフタを兼ねたコップに注いで一口飲むのは?
ポテトチップスはダメだよね。飴はOKよね?チョコは?
あぁ・・・人によってボーダーラインが違うのかなぁ。。。
解決してないじゃん。
ところで、飛行機はどうなんだろう?
「空弁」って機内で食べて良いの?
離着陸時は食べちゃダメ?だよね?
飛行機で離陸を待ってるときは?OK?
なんて、悩みながらも、飲食がお行儀が悪いとされる地下鉄や山手線で
こそこそっとチョコレートを取り出し、ぱくっとそしらぬ顔をして食べていたりする私なのだった・・・。