水がもったいない
とある駅でのこと。
ホームの中程に水飲み場があった。
よく公園などにありそうなタイプのもの。
とにく気にもとめず、早足でその横を通り過ぎた。
が、通り過ぎた瞬間に3センチくらいの高さで水が噴き出しているのに気づいてしまった。
「あっ」と思ったが、既に10mほど通り過ぎている。
「水がもったいない・・・」
改札に向かう階段を登ろうとしていた足を止め、一瞬迷ったものの、引き返して蛇口をしめた。
十年前の松山での渇水の経験は記憶に新しい。
水が一日に4時間しか使えない生活。
その時の水への思いが根深い。
関東地方は今、特に水不足は心配されていないし、
駅の水道代が少々上がろうが私の財布には影響しないだろう。
今月は水道代が高かったから乗車料金を値上げしようなんて事にはならないだろうし。
それでも引き返して止めておいて良かったと思う。
じゃないと、ああ、まだ水は出ているのかと心配になり、夢にまで出てきそうだ。
神様、どうか、「ちょうど良く」雨を降らせて下さい・・・。