いちえの「空飛ぶ声のBlog」

日々のあれこれ。

「ビルマVJ」みてきました。

シネマルナティックで上映中の「ビルマVJ」[E:movie]見てきました。

5月のライヴアースのときに田中優さんからすすめられていたものの、

「う〜ん、国際的な事はよくわからないしな〜」なんて思っていたのですが、

最近読んだ子ども向けの本、幸せを届けるボランティア、不幸を招くボランティア (14歳の世渡り術)

の中にも「ビルマVJ」について書かれていました。

で、ようやく、見てみたいかも…と思うように…

でも、松山では難しいだろうな…なんて思いつつビルマVJのホームページを見てみると、

今週からルナティックで上映されることになっていてびっくり!

なんというタイミング、そして、さすがルナティック♪

で、今日行ってきました。

会場には5人程・・・さ、寂しい。

で、上映開始。

私のことですから、相変わらず、偉そうに、斜に構えてクールに観ていたのです。

なんでこんな芝居がかった演出にするかなぁ〜とか、心の中で文句を言いつつ… [E:sweat01]

ところが・・・・

実録の映像があまりにもインパクトがありあっというまに文句はなくなりました。

すみません。えらそうでした、私。 [E:wobbly]

いや、確かに演出はところどころ、どうかと思った。

でも・・・・。

すごかった・・・・。

本当に、これはすごい。

ビルマって、こんな国だったのか…。

一見、平和そうに見えるものの、軍事政権に弾圧されているビルマの人々の生活。

言論の自由は許されない。

ビデオやカメラで撮ることは、命を脅かす危険な行為。

外国人ジャーナリストは入国を厳しく制限されているし、

入国しても取材できるのは軍事政権にとって都合のいい所のみ。

それでも、ビルマ国内のある若者たちが、世界に向けて映像を発信し続けようとする。

6人以上のグループで集まる事が禁止される。

夜間外出も禁止される。

そんな中、僧侶を中心として起こった反政府デモ。

人々は蜂起し、革命の時を迎える!

・・・しかし、軍による弾圧。

そのデモのとき、軍事政権の銃によって射殺されたのが・・・

そう、今治出身のジャーナリスト長井健司さん。

流れ弾に当たったと報道された長井さん。

でも、この若者たちの撮った映像には…

私、このビルマVJに長井さんのことが描かれているの知らなかったんです。

もしかして…とは思っていたものの、こんなにちゃんと描かれているとは…。

涙が止まりませんでした。

HPの紹介文からの引用ですが、

「映像の力によって閉ざされた自国の未来を切り開こうとする若者たち。

ジャーナリズムの精神を体現する彼らの活動は、いまこの瞬間も続いている。」

これだけの民衆が民主化を望んでデモをしても、何もできない。

ましてや日本にいる私なんて何もできない。

ただ、この映画を見ただけで、ビルマがどういう国か今までより少しわかった。

世界中の多くの人が知ること、それが一番な気がします。

民衆のデモという中からの力で変わらないとすれば、次は世界という外からの力。

それができるのがジャーナリズムの力、メディアの力でもある…。

松山では来週まで。

よかったらみてみて〜。

田中優幸せを届けるボランティア、不幸を招くボランティア (14歳の世渡り術)より抜粋

軍事政権のビルマ(「ミャンマー」とうのは今の軍事政権が勝手に変えた国名なので、軍事政権に反対している人たちは古くからの「ビルマ」という国名を用いている)では、人々を抑圧している情報は国際的に隠され、今の政権にとって不都合な人たちが殺されている。

〜〜〜(中略)〜〜〜

ビルマで20年前に行われた民主的な選挙では、人々は圧倒的大多数で民主政治を選んだ。

アウンサンスーチー女史は、1990年の総選挙で圧倒的な勝利をおさめたのだ。

ところが軍事政権はこれを認めず、以来現在に至るまでスーチー女史を自宅に軟禁したままでいる。

そのビルマに、ビルマの現実を世界に知らせるために、命がけでビデオを撮って世界に流している若者たちがいる。

その現実は「ビルマVJ(ビデオジャーナリスト)」というドキュメンタリー映画で紹介されている。

すばらしいドキュメンタリーフィルムだ。ぜひこれを見てほしい。